供養塔の楊柳観音 [日本画]
新潟県の善祥寺さんの供養塔が完成いたしました。
ブログの仏像をご覧になった善祥寺さんに供養塔の観音様の画を頼まれました。
私なんかで良いのかと思いましたが、これも何かの縁と思い引き受けました。
引き受けはしたものの日本画については3年前に京都造形芸術大学通信教育部日本画コースに入学してから描き始めたので経験が浅く、自信など全くありません。その重圧に涙がでてきてしまうのですが、開き直るのも早い私はその時点でできる精一杯のことをしようと、下絵のスケッチも先生に見てもらい、本画に取り組んだのですが、本画完成の時点で再び見てもらいました。
洋画のように重ね塗りをして立体的に描かれた観音様を見た先生は、「ここまで描いたのに厳しいけど描き直したら?観音様は人ではないので立体的に描く必要などなく、理想に近く、美しいと思える形に描いた方がいい。」とのこと。
皆さんがこの観音様の前で手を合わせることを思うと描き直せずにはいられなくて、すらりとした顔立ちの穏やかな観音様になりました。
善祥寺さんには気に入って頂けたようで供養塔に使ってもらいました。
石に影彫りをした上に塗装されたそうです。
原画の色彩も線も見事に再現されていて驚いてしまいました。
正面から見ると
供養塔の感じは
原画はこういう感じです。
縦長なので足が切れていますが・・・
本当に良い経験をさせていただきました。
このような技術があるということも初めて知りました。
ブログの仏像をご覧になった善祥寺さんに供養塔の観音様の画を頼まれました。
私なんかで良いのかと思いましたが、これも何かの縁と思い引き受けました。
引き受けはしたものの日本画については3年前に京都造形芸術大学通信教育部日本画コースに入学してから描き始めたので経験が浅く、自信など全くありません。その重圧に涙がでてきてしまうのですが、開き直るのも早い私はその時点でできる精一杯のことをしようと、下絵のスケッチも先生に見てもらい、本画に取り組んだのですが、本画完成の時点で再び見てもらいました。
洋画のように重ね塗りをして立体的に描かれた観音様を見た先生は、「ここまで描いたのに厳しいけど描き直したら?観音様は人ではないので立体的に描く必要などなく、理想に近く、美しいと思える形に描いた方がいい。」とのこと。
皆さんがこの観音様の前で手を合わせることを思うと描き直せずにはいられなくて、すらりとした顔立ちの穏やかな観音様になりました。
善祥寺さんには気に入って頂けたようで供養塔に使ってもらいました。
石に影彫りをした上に塗装されたそうです。
原画の色彩も線も見事に再現されていて驚いてしまいました。
正面から見ると
供養塔の感じは
原画はこういう感じです。
縦長なので足が切れていますが・・・
本当に良い経験をさせていただきました。
このような技術があるということも初めて知りました。
Papaさん nice ありがとうございます。
実は助詞の「が」や単語の途中の「が」鼻濁音で発声されないことがやたらと気になってしまいます。
by ponpocopon (2010-08-08 22:03)
善祥寺さんの供養塔、機会がありましたら観音様に
お詣りに行きます。
いつもながら素晴らしい仏画です。
by watami (2010-08-08 23:55)
こんにちは。
美しい仕事をされましたね。石面を影彫りした上に、これほどカラフルな塗装ができるとは、わたしも知りませんでした。
「が」の鼻母音、といいますか「が」行全体の「標準語」の発音、違和感があって気になりますね。あと、「を(wo)」を「お(o)」と発音しているのも。w
by ChinchikoPapa (2010-08-09 13:06)
watamiさん こんばんは nice&コメントありがとうございます。
お誉に与り恐縮です。石屋さんの技術に感激しました。
槿の花よく見かけますね。立葵とは咲く時期が違うのでわかりますが、葵も芙蓉も槿も種類がありすぎて私にはよく区別がつきません。
by ponpocopon (2010-08-09 21:10)
Papaさん こんばんは
この仕事は私に大きな充実感と幸福感を与えてくれました。
方言もそうですが、旧仮名遣いも捨てたのは残念だなあと思ったりしています。
by ponpocopon (2010-08-09 21:21)
素晴らしい表情の楊柳観音ですね!
鮮明な全身画像を是非見たいと思いますが、方法はありませんか?
by I Kodama (2012-09-20 11:41)
I Kodamaさん
お褒めの御言葉ありがとうございます。
私の手元には全身画像はなく、原画は新潟県小千谷市にある善祥寺さんに表装されてあります。そこでご覧になっていただくしか方法はありません。中越地震の被害を受けられたお寺さんで絵に元気づけられているというお話を聞き、描かせていただいて本当に良かったと思いました。
by ponpocopon (2012-09-22 09:33)