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渓山行旅図 [その他]

東洋美術史の勉強でしばらく美人画を描くひまがないので
中国・北宋時代の山水画のデッサンをアップします。
原画は(縦206.3×横133cm)絹本淡彩墨画・・・大きいですねえ。
故宮博物院の図録をみて描きました。北宋の山水画は本当に素晴らしい・・・。
この絵の作者の范寛はライフが選定したこの1000年(1000-1999)で最も重要な功績を残した世界の人物100人のなかに入っています。日本人ではただ一人葛飾北斎が入っています。


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ponpocopon

>takagakiさん いつも niceをありがとうございます。
もう一点アップしちゃおうかしら・・・。

>watamiさん ちょっと趣向のちがったデッサンですのにniceありがとうございます。
by ponpocopon (2007-12-10 00:35) 

ささ

山水画は見ていると心が静まるといいますか……
描くのは相当に技術が要りそうですよね。
それにしても、葛飾北斎一人だけというのが、ちょっと意外でした。
by ささ (2007-12-10 09:42) 

ponpocopon

>ささ さんnice&コメントありがとうございます。
山水画にもいろいろな様式があるようで、そのなかでも山がせまってくるような北宋の山水画が好きです。現実にそんな景色があるかどうかは私にとってはどうでもいいことだったりします。100人の中で画家は10人もいないと思いますが・・北斎はすごい人です。
by ponpocopon (2007-12-11 00:40) 

ChinchikoPapa

これが、いわゆる「北画」と呼ばれるカテゴリーに入る表現なのでしょうか。
それに対して、「南画」という墨画の分類・技法がありますね。実は、少し前から「北画」の表現が気になってまして、佐伯米子が学んでいたのが「北画」ということになっています。そして、佐伯祐三が第1次滞仏から日本へもどるとき、知人へ「北画の表現の勉強をしたい」という趣旨の発言をしているのですね。
おそらく、彼独特な描線表現について、なにか新しい表現を思いついたのかもしれませんが、墨画の一気呵成に筆を下ろして走らせるダイナミズムに、自分の表現が重なったのでしょうか。
中国の「北画」と「南画」の違いもあまりよくわからないわたしには、ちょっと荷が重たい課題なのです。(^^;
by ChinchikoPapa (2007-12-11 18:06) 

ponpocopon

>Papaさん こんばんは nice ありがとうございます。
北宋画に対して、南宋画ですよね。北宋画は院体画で南宋画は文人画ということらしですが、中国の統治者の歴史とも関係があるようです。日本で有名になった夏珪や牧谿は南宋画の人ですね。日本で南画というと中国風の山水画全般をいうようです。南宋画のデッサンも描いたのでアップしてみました。私は北宋画に圧倒的魅力を感じてしまいました。
by ponpocopon (2007-12-11 21:32) 

ChinchikoPapa

佐伯のパトロンに、当時は書画のコレクターとして有名だった山本發次郎という人がいましたけれど、佐伯の描線に惹かれたからだ・・・という趣旨の発言をしています。この描線の気合いに、墨書と通じる感覚が読み取れたせいなんじゃないかと想像しているのですけれど、その線(おもにブラック)の描かれ方が1926年(大正15・昭和元)から死ぬまで、かなり豪壮かつダイナミックで、晩年の特徴になっていきますね。
それが、北画からのなんらかの影響・・・ということになるのでしょうか。日本では、南画=水墨画という一般化がなされているようで、北画のイメージがいまいちつかみにくいんですよ。
by ChinchikoPapa (2007-12-12 12:15) 

ponpocopon

>私は北宋画の実物を見たことはなく、故宮博物院の図録で見ただけなのですが、久々に感動的な出会いをしたなあと思いました。繊細で雄大、自然というものを見事に捉えてる気がして・・・ああ、こんな線がかけないかしらなどと思ったりしています。北宋画のデッサンはまだ数枚ありますので順次アップしてみます。画家によってそれぞれ個性があるので面白いです。
by ponpocopon (2007-12-12 22:48) 

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